平清盛 15話

平清盛」15話 「嵐の中の一門」

今週はようやく「平清盛」をリアルタイムで見られた。やっぱりレコーダーを使ってテレビをみる習慣がついてしまうと、よほどのことがないと、「録画した内容を見ない」ことがあたりまえになってくる。「カーネーション」はそれでもそんなに苦にならなかったが、「平清盛」はちょっと苦しい。それでも自分としては「龍馬伝」よりはおもしろいと思うが。

先週落馬した家盛はあっさり死んだ(先週時点ではまだ死んでなかったのね)。平氏の家中では、なんだか清盛が家盛を殺したみたいに言われている。忠正とか、「おまえが家盛を殺したのだ!}とかむちゃなことを言っている。清盛は京にいたのに、ひどすぎだなー。

とはいえ、忠盛はそんなむちゃな話に釣られているわけではなく、鳥羽院が「金剛峯寺の宝塔が焼けたので、寄進してほしいんだけど」と言い出したので、「やらせていただきます。ついてはそのお役目は清盛に」と申し出ている。

一方、摂関家では、忠実と頼長連合対忠通の争いが激化。忠実は忠通に、「頼長に摂政の職を譲れ」と迫って断られている。

あげく、頼長は忠盛を呼びつけて、「家盛は自分がレイプしましたよ、あいつは自分に全部捧げて犬死にした愚か者」とか、わざわざ言わなくてもいい毒を吐きまくり、忠盛は怒りに震えている。

清盛が高野山に納める曼荼羅を描いていると、忠盛がやってきて「自分がやってきたことは全部ムダ、そんな奉納もやめてしまえ!」とキレている。清盛は、額から血を流しながら、ひたすら曼荼羅に朱を入れるばかり。そこに家盛の母、宗子がやってきて、清盛をねぎらって、一門めでたくまた結束を取り戻したのでした。


先週の頼長の家盛レイプ事件のあとは、清盛いじめ。清盛が血をしたたらせながら曼荼羅を描いているので、「そんなことしてたら、せっかくの曼荼羅が血だらけで台なしじゃん」と心配していたが、本編が終わった後の「清盛紀行」を見ると、金剛峯寺の宝塔に奉納された曼荼羅は、実際に清盛が血で描いたという言い伝えがあるのだそうで、おかしなことではないらしい。

しかし家盛が死んだのを一族で清盛のせいにするとか、乱暴すぎでは?頼長は家盛とのホモだち関係を暴露した上で家盛をコケにしていて、まさに鬼畜キャラ。とりあえずおもしろいのはやはり頼長ですね。

そして今回から常盤御前武井咲が出てきたのだが、最初は乞食みたいな衣装、その次は白塗りに眉を黒く描いていて、ぜんぜんきれいに見えない。このメイクは、史実通りであってもやめたほうがいいような。

来週は忠盛がついに死ぬらしいので、清盛の成長に期待。というか、中井貴一はうまいんだけど、その分肝心の清盛がアホっぽく見えて、ドラマ展開的にはマイナスだと思っていたので、そろそろ死んでくれて安心。