トリプルファイター 8話

トリプルファイター」8話 「たたかえ!オレンジファイター」

この話の怪人は「テロル」。いままでの怪人の中でも一、ニを争うなさけない造型の怪人。円谷美術部、まじめにやる気ないのか?

しかし、脚本のアイディアはよくできている。三人揃わないとトリプルになれないから、いちばん弱そうなオレンジを狙って殺してしまえというもの。デーモン怪人も学習してるじゃんか!音楽は、今回特にウルトラマンの劇伴を使いまくっている。宮内先生、時間がなかったらしい。

ところが、デーモン怪人、人違いをしていてオレンジのユリとは関係ない、ただの不細工ねえちゃんを狙っているしまつ。かなりとほほだなあ。途中で気がついた怪人はデビラーにやつあたりしたあげく、その不細工ねえちゃんを死刑にするとか言い出す。そんなどうでもいいことしているひまがあったら、ちゃんとユリを狙えよ。

よけいなことをしている間に、勇二とユリが現れて(理由は説明なし)、ねえちゃんを救い出す。怪人に狙撃されてねえちゃんが苦しんでいるうちに、ユリも捕まってしまい、あぶないことに。怪人はユリをオレンジに変身させてから殺してしまおうとするのだが、人間の時のほうが始末しやすくないか?

怪人がねえちゃんを囮にしてユリをおびきだそうとすると、水晶玉になっているデーモンの声が「それはデーモンの道に反する」とかいきなり言い出して爆笑。悪の首領だろ?しかも怪人、首領にタメ口だし、命令聞かないし、デーモンもけっこう組織むちゃくちゃだ。

オレンジとゲストねえちゃんの交流とか、余計な場面があって肝心な話が進まない。それでもユリは単身で怪人に向かっていき、後から追いかけてきた哲夫と勇二が加わってトリプルが出現。あっというまに怪人はやられてしまったのでした…。

オレンジを切り離して攻撃するとか、怪人が心臓を2つ持っていて、一度倒しても死なないとか、いろいろアイディアが出ているのに、全部アイディア倒れ。これじゃ仕方ないわ。脚本は若槻文三。不調だったのかなあ。

この回はロケ地が伊豆シャボテン公園なので、昔の伊豆の様子がちょっと映る。