平清盛 8話

平清盛」8話、「宋銭と内大臣

清盛は、家貞(中村梅雀)の案内で、博多にある神埼荘の市を見に行き、そこではじめて銭を見る。そして忠盛が院宣を偽造して密貿易をしていることを知る。

西行は、鳥羽院に呼ばれて院をヨイショする歌をよみ、ほめられる。それを渋い顔をしてながめているのが、今回から登場の藤原頼長山本耕史。頼長は新しく内大臣に任じられ、悪政はわたしが粛正します、と自信満々。

鳥羽院のところでは、得子と璋子があいかわらずいがみあい。そして疎外されている崇徳帝は西行を呼び入れて、手をしっかり握って泣き言を。これって、ホモ関係だなあ。

頼長は、源為義から情報の緒をつかんで、清盛を呼び寄せ、密貿易の証拠を突きつける。ところが清盛は逆ギレ。宋銭を使えるように制度を改めろと言い出すが、頼長にはまったく相手にされませんでした。


前回が少女マンガ展開だったのであきれていたが、今回はペースが戻ってきた感じ。銭を使って平氏がのし上がっていく過程と、社会の混乱をただすと息巻いている頼長が好対照でなかなかよい。頼長を山本耕史にしたのもアタリ。

今回、清盛の妻が身ごもったことになっているのだが、保元の乱には重盛も参加しているのだから、頼長は当分大活躍だなー。と考えれば、保元の乱まであと2ヶ月か3ヶ月かかってもおかしくないか。

あと、笑えたのは前回登場した、熱田神宮の娘、田中麗奈が、義朝が留守をしている源氏の邸宅に押し入ってきて押しかけ女房になろうとしているところ。田中麗奈もすっかりコメディエンヌになっていた。常識で考えれば義朝が東国行きの帰路に自分で連れてきたはずだが、これはいい脚色。