トリプルファイター 6話

トリプルファイター」6話 「魔の9・8作戦をぶち砕け!」

この回はなんとなく記憶にある。デビルカーの屋根に、小さい大砲みたいなものが乗っかっている。人工地震の研究者、広坪教授をさらって東京にM9.8の巨大地震を起こしちゃえ、というのがこの「9・8作戦」。でも「・」をコンマと読ませるのには、無理がある。

デビルカーはこの小さい大砲をSATカーに向かってばしばし撃ってくるのだが、東京が火の海になるような威力だったらSATカーなんてイチコロじゃないのか?しかしあんまりダメージはないらしい。この週の怪人は、ブラックバロン。ちょっと「バロム・1」の「オコゼルゲ」に似た、海産物っぽい造型。これが「殺人フラッシュ」という必殺技をもっていて、じゃんじゃん使ってくる。

この週、トリプルが2回目(火曜日)に出てきた。しかし、何をするでもなく怪人はどこかに行ってしまう。これじゃトリプルが出てくる意味ないなあ。脚本も相当いいかげん。

さらってきた広坪教授が言うことをきかないので、娘をさらってきて教授を脅迫しましょうというのがデーモンの作戦。しかも「三人揃わないとトリプルにはなれない」という弱点をデーモンは知っていることになってる。それじゃ、その知識をもっと有効に使えよ。あいかわらず設定を有効利用していない。

この広坪教授の娘をやっている女優さん、あんまり可愛くない上にテレビに出るにはややデブな人。微妙。しかもタイトルロールに名前すら出してもらっていない。娘がつかまったのでしょうがなく、教授は人工地震の秘密を暴露してしまうのだが、ブルコンの計算だと東京大地震の規模はM9.8からM12.6だと言っている。数字の幅がありすぎだろ。

人工地震を起こそうとしたら、いきなりトリプルが現れた。さっさと地震起こせよ、と思ったら、教えられたデータがインチキで機械が動かない。デーモンもまぬけだ。ブラックバロンの殺人フラッシュはトリプルにも有効なはずで、最初の1回はちゃんと効いているのだが、その後すぐにトリプルキックを食わされて怪人死亡。効果ないじゃないの。設定むちゃくちゃだろう。手抜きもはなはだしい。