カーネーション 110-115話

カーネーション」110-115話、第20週「あなたを守りたい」

今週は、糸子の娘たちが本格的に前に出てきて、糸子は半ばナレーターみたいな位置に下がっていくようなストーリー。

若手の登竜門、壮麗賞を受賞した直子は鼻高々。一方、岸和田でそれを聞いた優子は、沈んでしまって立ち直れない。糸子にがんがんどなられて居場所のない優子。

そこへ警察がいきなり店にやって来る。北村が詐欺で逮捕。容疑は、糸子と組んで作った服にディオールのタグを付けて売りさばいたこと。初犯ということで実刑は免れるが、糸子と違って実績のない北村には相当の打撃。

優子はその後立ち直って、前週店に連れてきた恋人と結婚。その後子供ができ、糸子は祖母になる。

その頃、直子は東京のデパートにブティックを出すが、デザイン先行で着心地無視、客からは苦情が来る。しかもデパートの支配人や部下の縫い子とも揉めてしまい、縫い子には辞められてしまう。弱っている直子を助けに出たのは優子。優子は「自分しか直子を助けられる者はない」と言い放って、娘を連れて上京する(ダンナはどうしたの??)。

一方、テニス三昧で話に置いて行かれていた三女の聡子は全国大会で優勝。町のみんなには喜ばれるが、聡子はこれを限りにテニスをやめ、自分も洋裁の道に入ると言い出す。以前、聡子が言い出した時には一蹴した糸子だが、今度は聡子の心中を思いやって、それを受け入れることにするのでした。

優子と直子の複雑な関係、優子の結婚と出産、直子の苦労、聡子の参戦、北村の逮捕、と話の種はちゃんとまかれているのだが、今週ははっきり言って、かなり物足りないものを感じた。やはり糸子中心でないストーリーがかんたんには受け入れにくい。優子と直子は穴を十分にカバーできていないように感じる。

3月5日からの放送では糸子役は夏木マリに交代するとのことなので、尾野真千子の糸子はあと2週間しかないのだ。その前にちゃんと見せ場を作ってくれないとこまるわ。とりあえず来週に期待。