カーネーション 92-97話

カーネーション」、92-97話、第17週「隠し切れない恋」

今週は愛欲世界におぼれる糸子の巻。前週の土曜日、糸子と周防が抱き合っているところを、北村(ほっしゃん)が外から見ていたのだが、糸子は組合長(近藤正臣)に呼ばれて、北村が「糸子と周防に騙されて金を取られた」と吹聴していると聞かされる。北村は実は糸子に気があったのだ。

糸子は動揺するが、それも周防と糸子を一緒にさせてやろうという組合長の深慮遠謀で、結局糸子は周防を自分の店に雇ってやることになる。しかし当然ただごとではすまず、糸子と周防の関係は公になり、勝の弟たちや、近所の人達が店に集まってきて、糸子に周防との関係を切れと強要。それをはねつける糸子だが、糸子の娘3人がいきなり部屋に入ってきて、母を自由にしてやってくれと頼むのでした。

糸子はガンガン儲けていて、店の者には文句を言わせない。糸子はその金で、となり町に周防のために店を買ってやる。糸子は周防が喜んでくれると信じてやったことだったが、周防の表情から、周防がそのことを心からは喜んでいないことを知る。


週の途中に、奈津が嫁にもらわれる話があるのだが、もうそんなのどうでもよし。六角精児の泣き芸やら、隣人親戚が揃って糸子をいたぶる金曜日の放送がハイライト。男の浮気はともかく、女が不倫の相手(糸子はもはや独身なのだが)になると、ここまでやられるのかというくらい、激しくやられまくっている。1948年頃なので、そんなものだろう。

糸子の娘たちは母親をかばうのだが、その長女が、家の様子をうかがいにくる周防の子供たちと遭遇して青ざめたり、あいかわらず、細かい仕掛けが行き届いている。しかも糸子は「無断外泊」。パンパンだった奈津はともかく、糸子が露骨にセックスを示唆するようなことにからんだことには「おおっ」という感じ。ま、大人の男女の関係ですから、何もそれらしい描写がないのは変だろう。

最後は周防と糸子の関係が切れたようなことが示唆されているが、それもあいまい。こんなことでほんとに切れられるものかなあとも思うが…。