平清盛 2話

平清盛」2話、「無頼の高平太」

平清盛の2話。松山ケンイチが出てくるのはここから。いきなりむさい格好でサイコロ博打。その後博打打ちどもと暴れている。父に元服を命じられても、あいかわらず素行はおさまらないが、父親の郎党に無理やり抑えつけられて元服の儀を終えさせられる。白河法皇の殺生禁断令で知り合いの子が捕らえられたのを訴えようとして白河法皇のところに押しかけていき、白河を「もののけ」扱いするが、白河から「おまえにももののけの血が流れているのだ」と言われ、一転して舞の稽古をして、石清水八幡宮の祭りで見事に舞って見せるのでした。白河はまもなく死に、世は乱世に…。

話はなかなかおもしろい。「江」が初めから頭が狂ったみたいな話だったのと比べると大きな違い。清盛がただの暴れん坊から目覚めるまでの理屈もちゃんと描けている。

松山ケンイチはとてもうまいとは言えないと思うが、剣舞を舞っていた場面はなかなかよかった。無頼の徒と、平氏の御曹司の両方の対比がいいと思う。そしていいのは脇役の人々。白河法皇伊東四朗は、いつの間にこんなにうまくなってたのかとびっくりするくらいよい。それに忠盛の中井貴一や、祇園女御松田聖子、かなりみすぼらしい源為義小日向文世は適役。

とりあえず次もみる気にさせるドラマ。「江」をがまんして見ていて3月くらいにとうとう挫折してしまったのとはえらい違いだ。NHKはやっぱりやればできる子。