カーネーション 76-79話

カーネーション」 76-79話、第14週「明るい未来」

先週のカーネーションは、水曜日から土曜日の4回放送。あまり大きな展開はなかったが、手堅くまとめてきて、さらに小技も効かせたという感じ。

戦争が終わって糸子はもんぺを脱いで、アッパッパに着替えた。周りの人々は進駐軍を恐れていたが、実際に見ると、ただの気のいいお兄ちゃんだった。

物資はないが、それでも女たちにはおしゃれへの強い欲求があることを糸子は知る。なにしろ戦争に行っていた男たちが帰ってくるからだ。そして闇市のパンパンたちが着ている派手な洋服を見て、糸子は服を作ることへの決意を新たにする。

パーマ機を供出してしまった八重子に、糸子は再度パーマ機を手に入れることを強くすすめる。しかしパーマ機は東京に一台あるばかり。糸子は、八重子と、店の子と、三人で上京する。

宿はついたてだけの男女雑魚寝。ついたての向こうにいた男の客が、金がなくなったと騒ぎ立てる。「泥棒は下だ!」との声に階下に駆け下りる男たち。しかし部屋に残った糸子は押し入れに浮浪児がたくさん隠れているのを見た。浮浪児たちはクモの子を散らすように逃げていく。布団に入った糸子はそこにも浮浪児の女の子がひとり隠れているのを知る。泥棒に怒る男たちから、思わず浮浪児をかばってしまう糸子。しかし翌朝、浮浪児といっしょに糸子のフトコロの金も消えていたのでした。

パンパンという言葉が、朝のNHKで流れたのには驚いた。いちおう言葉の説明もついていた。

浮浪児を助けたことがかえってあだとなる場面は、ちょっとスパイスがきいていてよし。浮浪児も生活がかかっているので、甘ちゃんの糸子の同情など通じない。こういうところをキレイな話に持っていかないのが、このドラマのいいところ。