カーネーション 67-72話

カーネーション」、67-72話 第12週「薄れゆく希望」

今週も展開の激しいカーネーション。戦争は早めにすっ飛ばすかと思っていたが、そんなことはなく来週までは続くようだ。まず善作が死んだ後の葬式。小原家に食料が豊富にあることが、葬式の手伝いに来た近所のオバチャンたちに怪しまれ「あそこはヤミをやっている」という噂を立てられて村八分にされかかる。このあたり、他人へのねたみがあっという間に広がっていく過程の描写はうまい。

それからまた国防婦人会のおばはんたちが現れてミシンの供出を要求。とりあえずおばはんを追っ払う糸子だが、考えを変えて軍服を作る仕事に転換し、供出をまぬかれる。さらに奈津の料理屋はまったく首が回らなくなり、奈津は糸子に「店を1万円で買ってくれ」と頼んできた。当然そんな余裕があるわけがなく、糸子は申し出を断りながらも奈津を助けるために手を貸そうとするのだが、奈津は夜逃げ。奈津はもともと経営能力なさそうだったが、結局こうなったか。多分終戦後まで出てこないだろう。

そしてとどめは、勘助の再召集と戦死。これは土曜日にいきなりエピソードが切り出され、その日のうちに勘助、戦死させられてしまった。いくら昭和19年とはいえ、1ヶ月で戦死かい。輸送船が沈められてしまえばそんなものか。

とにかく今週もエピソードがてんこ盛りだった。戦争ネタでも無理に引っ張ってる感じはまったくなく、展開のスピードが落ちない。さすがだわ。