カーネーション 61-66話

カーネーション」、61-66話 第11週「切なる願い」

カーネーションはどんどん戦局が悪化していく昭和18年頃になった。まず先週土曜日の火事の結末。善作がおおやけど。命は助かったものの、ほとんど動けなくなる。糸子は三女を出産。

十朱幸代が着物をもんぺに仕立てたのを逆手にとって、「また着物に戻せるもんぺの作り方教室」を開いて稼ごうとする糸子。そこに現れたのが八重子=田丸麻紀。とうとう泰蔵が出征することになったので、見送りに来て欲しいと頼みに来たのだ。ここでの二人の和解の場面が泣かせる。以前の勘助の出征の時とは違い、戦局が悪くなっているので見送りも悲壮。善作はよくない体をおして歩いて見送りに行く。八重子が「帰ってきて」と言えない中で夫を送り出すところ、みんなに見えない所でひとり泣く奈津。この描き分けがまたうまい。

そして土曜日に行きたがっていた温泉に無理をして出かけた善作がとうとう死んでしまう。死ぬ場面は画面には出さずに、善作の亡霊が糸子の前に現れて別れを告げるという描写。善作の臨終をみんなで看取るよりは、なるほど、このほうがきれいな別れになっている。善作はてっきり空襲で焼け死ぬものと思っていたが、そこまで残酷なことはしなかったか。

これまでの話のペースだと、戦争は二週間以内で済ませるかと思っていたが、土曜日の時点で昭和18年春なので、来週いっぱいは戦争が続いているはず。さてこれから死ぬのは誰?勝と泰蔵は生きては帰らないだろう。岸和田に空襲ってあったっけ?とりあえずどきどきして来週を待つ。