カーネーション 37-42話

カーネーション」、37-42話 第7週「移りゆく日々」

あいかわらず展開の早いカーネーション。今週はまず奈津=栗山千明の父親が死に、栗山千明は結婚した。しかし、栗山千明は、まだ泰蔵=須賀貴匡のことがあきらめきれないらしく、髪結い屋でわんわん泣いている。しかもダンナは芸者といちゃついてまったく使えない奴らしい。このエピソードが前半に来た。

後半は、糸子=尾野真千子が独立を目指して、団時朗の「ロイヤル洋品店」をやめ、「末松洋品店」という生地屋に移って、そこでも商売を成功させていくプロセスが中心。父親の小林薫が「もう一軒店をはやらせないと、洋裁屋はやらさん」とわけのわからないことを言って邪魔をしているからである。この小林薫、ろくに商売が成り立っていないのに、家では酒ばかり飲んで、尾野真千子の邪魔をする。ダメダメ男である。

尾野真千子はとうとう家を洋裁屋にすることを宣言して、正面から小林薫にけんかを売り、なぐられてしまう。ところがその後、小林薫は趣旨のよくわからない大宴会をやった後で、「小原呉服店」の看板を下ろし、家族ともどもいきなりいなくなってしまう。家に残されたのはおばあちゃんの正司照枝だけ。予告編では来週、尾野真千子が結婚するところが映って終わった。

まあそろそろ尾野真千子の修業時代も終わるかとは思っていたが、その中で、尾野真千子が家出して神戸の祖父母のところに行き、祖父母がすっかり老けこんでしまっているのを見て、ここにはもう頼れないと悟る場面や、他人の前では気丈をよそおっている栗山千明がいきなり号泣する場面とか、これまでの設定をリセットする重要な場面がそこかしこに入っていて、作り込みの出来の良さを感じる。

ダンナは、「ロイヤル洋品店」で尾野真千子に粉をかけていた駿河太郎になるようす。まあ、あんまりかっこよくない感じの所が好感度大。尾野真千子は男女関係にはまるっきりニブイ女という設定になってるしね。どういう経緯で結婚に持ち込まれるのか、小林薫はいったいどうしたのか、来週が気になって仕方がない。