カーネーション 31-36話

カーネーション」31-36話、第6週「乙女の真心」

小原呉服店では、尾野真千子の妹が印刷屋に働きに出るようになったので、店のチラシをつくって配った。そうするとさっそく近所の芸者が洋服を仕立ててくれとやってくる。尾野真千子は苦労してワンピースを縫い上げ、とてもよろこばれるのだが、調子にのって「代金はいらない。それを着て、店の宣伝をしてくれれば十分」と言ってしまう。売掛金をあてにしていた小林薫は激怒して、尾野真千子によその店に働きに出るように言う。

尾野真千子が勤めるようになったのは、岸和田の「紳士服ロイヤル」。店の主人は団時朗だ。態度は横柄だがしょうがない。そこに幼なじみの勘助が家に帰ってこないと相談される。ダンスホールに入り浸って、踊り子につぎ込んでいたのだ。尾野真千子ダンスホールで勘助をぶん殴り、連れて帰る。

ところが、ダンスホールで勘助が入れあげていた踊り子が、「紳士服ロイヤル」に、イブニングドレスを作って欲しいとやってくる。尾野真千子イブニングドレスがどんなものかわからないのに注文を受けてしまい、困ってしまうがなんとか祖母のドレスを借りて、見本をつくりあげる。踊り子は喜んで見本でいいから引き取るというが、尾野真千子のプロ意識はそれを許さない。けっきょくケンカになって、踊り子は出て行ってしまい、団時朗はかんかんに怒り出す。

その後、踊り子はまた店に戻ってきて、ドレスが欲しい理由を尾野真千子に話す。それにほだされて結局ドレスを縫い上げることになり、踊り子がそれを着て、あこがれの客と踊るところに呼ばれるのだが、その相手は昔、栗山千明といい仲だった歌舞伎役者の小泉孝太郎でした、というオチ。

今週は、週の半ばで、尾野真千子がはじめてワンピースを縫い上げるところにちょっと感動。尾野真千子会心の作をタダであげてしまって、いい人だなあと思っていたら、そんなことで商売が成り立つわけがなく、また奉公に出ることになる。このドラマは、一週間単位だが、週の半ばにひとつ盛り上がりを持ってくるようにつくってあるので、中だるみするということがない。ダンスホールの踊り子がほれていた相手が女たらしの小泉孝太郎だったというオチもよかった。

最近、いろんなところで、このドラマへの褒め言葉をよく目にする。ホリエモンは獄中でこのドラマを見ているそうで、ツイッターで「質が高い」と言っていた。まあいいものは誰が見てもいい、のはあたりまえ。どんどん人気が出てきて、けっこううれしい。