マツダ車デザインの系譜

マツダ車デザインの系譜」、広島市交通科学館、2011.7.24

日曜日に交通科学館で行われたトークショーに行ってきた。開始が14時で5分過ぎくらいに行ったのだが、まず駐車場が満杯と言われて、駐車場に上がるスロープのところに車を停めるはめに。そして、会場に行ったら満員で立ち見の余地すらあいてない。こんなイベント、どうせ物好きが来るだけと思っていたが、物好きをなめていた・・・。やっぱり車好きは多いのだ。

トークショーの出席者は、マツダの現・デザイン本部長、元・デザイン本部長、デザイン本部チーフデザイナー、ガルフォースワンのデザイナー。話はコスモスポーツあたりからはじまって、最初のサバンナやら、RX-7に続き、新しいデミオや、近々発売されるらしい新型RVなど、いろんな話題がスライドつきでてんこ盛りだった。90分間けっこうめいっぱい話していて、おなかいっぱい。会場には最後の方までほとんど入れなかったので、外の休憩コーナーにあるモニターで見た。

「社長がライオン、ライオンとしきりに言うので、この部分がライオンのたてがみっぽくしたんです」とか、おもしろい話が満載で楽しく聴けた。コスモスポーツは空力的にはベストな形じゃないけど、とかいう話を聞いたりすると、デザインにはいろいろあるんだなーと感心。

トークショーのほかに、館内では、「あこがれの国産車~昭和40年代の名車たち~」というイベントがあり、ホンダS600、トヨタスポーツ800、ハコスカ、そしてマツダ車がゴロゴロ。コスモスポーツ、初代サバンナのほか、S8P、RX87(ルーチェ ロータリークーぺ)とルーチェ(初代・市販車)が。どれもぴかぴかで、メーカーから借りてきたらしい。穴が開くほど見てきた。

そして、この日のもうひとつのイベントとして、「昭和の車展示会 マツダDAY」という名前で、マツダの旧車、とくに軽自動車が屋上に集合。駐車場がいっぱいだった理由の一つはこれだった。来ていたのは、R360クーペ、キャロル、シャンテ、カペラ、ポーターバン、ポーターキャブ等々。すっかりさびが浮いているのもあったが、特にR360クーペはほんとうにきれいにメンテされていた。オーナーはかなりのご老人。岡山から来られたとのこと。高速では75キロくらいは出せるが、上り坂では40キロくらいしか出ないそうだ。岡山からはけっこう遠いので来るのもたいへん。この日はけっこう日差しが強かったし。

帰りに偶然、このR360クーペが帰って行くのに遭遇したので、失礼ながら、インターチェンジの入り口まで後をついていってしまった。見ていると、ほんとうに小さく、いまの軽自動車の三分の二くらいにしかなっていない。これでも昔はふつうだったのだからすごいなー。とことことゆっくり走り、インターの入り口に入っていった。夏はエアコンがない車はえらいことだと思うが、これからもずっと走らせて欲しいな。