大奥(1968) 1話

「大奥」1話 「家光の見染めた娘」、三益愛子、橘ますみ、岸田今日子ほか、倉田準二監督、関西テレビ東映、1968

「大奥」、1968年版の第一話。1年間で大奥の始めから終わりまで全部見せますというドラマなので、キャストはどんどん変わっていく。最初の話は、家光(中山仁)の時代、春日局三益愛子)と側室お万の方(桜町弘子)の暗闘が。お万の方は京都から来た公家の姫で春日局とはそりがあわないということになっているが、たしかお万の方も春日局が呼んできたはずなので、なんだかおかしいような気がする。まあいいか。

お万の方は子供ができない体なので、春日局は自分がスカウトしてきたお楽の方(橘ますみ)を大奥に入れる。橘ますみはあんまり知らない女優だが、けっこう可愛い。しかし、大奥はドロドロワールドで、お万の方は熱湯を掛けられたり、無理やりみんなの前で踊らされたり、いろいろといじめられている。それが家光の目にとまって、お床入りになるわけなので、結果はラッキーだが。春日局は権力欲むきだしのコワイおばあさま。他に丹阿弥谷津子やら、沢村貞子やら、大女優がゴロゴロ出てくる。

キャストは時代ごとに入れ替えられるので、全編を通しているのは、ナレーターの岸田今日子だけ。岸田今日子はちょうど「ムーミン」(カルピス劇場の方)と近いころで、このドラマの雰囲気は岸田今日子の声でできているような感じ。

昔の人はこのドロドロした雰囲気に一年間ついていったわけなので、ある意味エライ。女優はとにかくじゃんじゃん出てくるので、見るとしたらそれ目当てか。しかし続けてみる気力はない(一週間に2回放送)ので、これはDVD行き。