さくら心中 61話

さくら心中」、61話

桜子と健がお茶している。健は、陸雄とさくらの「リック」にあきれたようす。その陸雄とさくらの間は当然清いままで、陸雄はもんもんとしている。さくらは陸雄の手を握ったままで、陸雄が離そうとすると「いやや、手を離したら」。生殺し状態の陸雄は、床につっぷして「なんとかしてくれ」と泣いている。

しかも朝食で「ベッドを別にしよう」と提案する陸雄に、さくらは「いやや、そんなん愛が終わったみたいやないの」と言うことをきかない。寝るときは手を握っていろとか、中学生かおまえは。中学生でも、いまどきはもっといろいろやってるだろう。しかも「もしエッチなんかしたら、あたしたちの愛の形はガタガタに崩れていくのよ」とか言ってるし。

自宅で冷房も入れずに執筆にはげむ陸雄に、さくらは料理をつくってニコニコしている。さくらは母親に新婚生活を報告。さすがに桜子は「だいじょうぶなのか?」と心配しているが、さくらにはっきりしたことは言っていない。

季節は秋になり、陸雄の新作小説が雑誌に載った。タイトルは「リッキー」(笑。これを読んだ健は、一読して陸雄とさくらの新婚生活の実態を知る。陸雄の前では、小説のデキをいろいろほめる健だが、「あのリッキー・フラナガン」はおまえだろうとツッコミを入れている。陸雄は言葉ではほめられているが、内容がノンフィクションだと完全に見抜かれているので、顔を真っ赤にして健に酒をぶっかけている。

さくらは家で小説の載った雑誌を抱えて泣いている。結末が悲しいのが気に入らないらしい。結末は心中だとのこと。「さくら心中」って、そういうことかい!

さくらはあいかわらず健の会社で働いていて、健はさくらを昼食に誘う。しかもこれ、ホテルの部屋でルームサービスを取っている。食事の後、後ろからさくらに抱きついて「好きや」とささやき、さくらをベッドに押し倒す健。おりしも、秋だというのに千年桜が満開になるという怪事が。「これは不吉の予兆だったのかもしれません」という勝のナレーション。

次回、さくらは明らかに健に抱かれてるんですが。しかも「心中しましょ」というさくらの台詞。あと2回がおそろしい。