さくら心中 52話

さくら心中」、52話

さくらは、陸雄と健の話に入れてもらえない腹いせに、流れ者のヤクザ、ゴヤに連れ出されて飲んでいる。さくらはゴヤには、「三年付き合った男がいるが、もう何の感動もない」とか、適当なことを言っている。ゴヤは上手にさくらを口説いているが、さくらもかなりまんざらでもなさそうな感じ。

ところが「キレイだ」とホメるゴヤに対して、「そんなホメ方では落第」と急に態度を変えるさくらに、今度はゴヤが怒り出す。さくらはゴヤにホテルに連れ込まれてるが、さくらを脱がせようとしているところにいきなり陸雄と健が乗り込んでくる。「警察だ」とハッタリをかましているが、ゴヤにはまったく通用せず。拳銃を出されて手も足も出ない、陸雄と健。健は、カネで解決しようと名刺を出す。「いくら出すんじゃい」とすごまれて、小切手を切る健。ゴヤは小切手を受け取ると満足して帰って行く。

さくらは「ごめんなさい」と泣き出している。バカですねー。家に帰ってからも桜子に怒られるさくら。母親にろくに説明もしないので平手打ちを喰らうが、「男なんかキライや、キライやからこんなことになったんや」と泣き出している。

心配して来た陸雄と健に、桜子はお礼を言っている。さくらは自分の部屋で父親の遺影に独り言をいっている。自分がまともに男を愛せないでどうしようもない状態になっていることは、さくらもよくわかっているようす。

一方、桜子はさくらがこうなったのは自分の責任だと、勝につぶやいている。勝と桜子は千年桜に祈るだけ。

健のもとには、鮫島涼子がいきなり現れる。昔の健の恋人で陸雄を童貞とバカにしていたあのキャラだ。同じ時間に健のところには、豊香からまた店に来てくれと電話がかかっていて、事務所にはさくらがいるので、健は困り果てている。

同じ頃、桜子の美容室を訪ねてくるのは、なんと比呂人そっくりな男。桜子はあまりに似ているその姿にぼうぜん。

次回予告ではこの比呂人そっくりな男が騒動の中心になるようす。