真夏の薔薇 29-30話

「真夏の薔薇」、29-30話

池田政典と安永亜衣は、二人で飲みに行ったところで、お互いが兄妹だということを会話で確認。安永亜衣は「これっきり会わない方がいい」というが、内心では池田政典との情事の記憶がわすれられない。

画廊に池田政典から、小包が届き、金子みすゞの童謡集と添え状が。添え状には「どうしても他人とは思えない」とある。金子みすゞって、親族関係をめぐっていろいろあった人なので、そういう趣旨。

池田政典と入江達也の関係は、病院での移植手術をめぐってすっかり修復されてしまい、入江達也は「おまえはいい奴だ」とニコニコしている。手術は成功して痛飲したあげく、入江達也は池田政典を家に連れてきてしまう。ばつのわるい表情をする安永亜衣。

3人いるところで、池田政典は「安永亜衣のことは兄妹だと思っている」といい、真相を知らない入江達也はすっかり上機嫌。安永亜衣はぐしゅぐしゅ泣いている。

一方、小野寺昭は公然と姿晴香を家に引っ張り込んで泊まらせている。当然、池田政典は機嫌悪い。小野寺昭が稽古にいってしまってからけんかになる二人。姿晴香は「みんなで新しい家族になりましょう」とか、すっかり調子のいいことばかり言っている。池田政典は自分の母親が死んでから2ヶ月もたたないうちに別の女を家に引っ張り込む父親も、へらへらしている姿晴香も気に入らない。

安永亜衣は池田政典を思いきったわけではなく、手紙を出して、また金子みすゞの本を送ってくれとか言っている。微妙なことをしてるなあ。しかし安永亜衣は自分なりに、池田政典を兄として受け入れようとしている。その後、また池田政典が訪ねてきて、安永亜衣は兄妹という関係を受け入れることにする。

しかしこの二人があって兄妹の会話をしているところを、またまた看護婦の野村ちこが立ち聞き!これは後の展開がたのしみ。

安永亜衣は、今度は快く池田政典を家に招き、たのしく談笑。次に不吉なことが起こりそうな台詞があって、おしまい。