宇宙大作戦 悪魔の弟子達

宇宙大作戦」 「悪魔の弟子達」

惑星トリアカスの植民地から救助信号を受けて調査に向かったエンタープライズ。しかし住民はほとんど死亡。息も絶え絶えだったスターンズ教授もすぐに死んでしまう。口内を調べて毒物を飲んでの自殺だとわかるが・・・。

生き残っていたのは子供だけ。彼らをエンタープライズに乗船させると、彼らは乗組員を幻影で操って、船を植民地マーコス12へ向けようとする。その背後にいるのは、ゆらゆらとした幻のような老人の姿。この老人が子供を操って、マーコス12を支配し、さらに自分の力を広げようとしていたのだ。

カークは途中で子供の様子がおかしいことに気がついて、対策をとろうとするが、すでに遅く、乗組員は幻影と恐怖で支配され、カークの命令も聞かなくなっている。カーク本人も恐怖に怯えて指揮を執れなくなってくるが、途中で正気に戻ったスポックがカークを連れ出す。

カークは記録に残っていたトリアカスの映像を再生し、子供達に真実を見せて幻の老人に対抗しようとする。結局子供達は、真実に目覚め、幻の老人はそれとともに消えてしまう・・・という話。

このシリーズによくある「変な子供とカークの対決」エピソードの一つ。子供が原因だとわかった時点で子供を殺してしまえばいいのだが、それはできないのでどうするかという話。子供の怖さはよく表現されていると思うのだが、子供が悲しみを感じると、老人の支配が効かなくなってしまうというあたりが弱いかなあ。老人とカークの心理対決がもっと突っ込んで描かれていればも、よりおもしろい話になったのに。