宇宙大作戦 おかしなおかしな遊園惑星

宇宙大作戦」 「おかしなおかしな遊園惑星」

無人のはずのオミクロンデルタにある惑星を探査するために、ドクター・マッコイとカトーらの調査隊が上陸するが、「不思議の国のアリス」の登場人物だの何だの、いろいろ変なものが現れる。カークやスポックも後で上陸してくるが、侍(っぽいが、格好がおかしいので中国の戦士かも)、甲冑姿の中世騎士、戦闘機(上空にいるときにはアメリカ軍の星をつけていて、あきらかにテキサンだが、アップになったときには日の丸がついているグラマンF6Fというへんなもの)、カークの士官学校時代の級友フィネガン、といったものが次々に出てくる。

しかし騎士の突撃でドクター・マッコイは死んでしまい、スポックの調査で、騎士も森の植物も同じ細胞から作られていることがわかる。作り物とはいえ、出てくるものは本物で、戦いに負けたら死んでしまう。カークは級友フィネガンと殴り合いの決闘に及ぶが、ぜんぜん決着がつかない。

一同が混乱していると、惑星の世話役だと称する、長衣をまとった老人が出てきて、ここは訪問者の希望をなんでもかなえるところだと説明。カークが「なぜドクターを殺した」と詰め寄ると、すずしい顔でドクターが現れる。地下工場ですべての物質がつくられ、何でもできるのだという。「世話役」の老人は、ルールさえ守ってくれればお望み通りのものを提供できるといい、カークはこの惑星で乗員に休暇を取らせることにする。

仮想世界を好きにつくりだせる装置という発想は、「新スタートレック」のホロデッキに通じるものがあるかな。出てくる小道具がそれぞれ楽しめるので、結構好きな話。カークとフィネガンの決闘はどうでもいいわりに長いが・・・。ウサギの着ぐるみの印象が強烈。