ヒューマンドキュメンタリー 「つかこうへい 日本の芝居を変えた男」

「ヒューマンドキュメンタリー」 「つかこうへい 日本の芝居を変えた男」、NHK、2011.1.3

この前の12月に放送していた番組の再放送。つかこうへいの追悼記念でその足跡を振り返るという番組。

取り上げてられていたアイテムは、だいたいそれはやるでしょう、という想定の範囲内のもので、「口立ての演出」「素人の抜擢」「在日というバックグラウンド」といったもの。

コメントを入れていたのは、風間杜夫平田満阿部寛黒木メイサ、それから、大分市つかこうへい劇団のメンバーと裏方など。大分市のほうは取り上げて、北区はなんでやらないのかと思ったら、それは制作局がNHK福岡だったので九州ネタにもっていきたかったらしい。これはこれで、ぜんぜん知らない素人が、つかこうへいにどうやって役者にされていったかということが、実際の稽古現場の映像つきで見られたのでなかなかよかった。

つかこうへいの昔の演出シーンは見たことがなかったので、そういう意味では見られてラッキー。しかし、つかこうへいを振り返る番組が45分というのは短い。ほとんどのエピソードが断片的にしか取り扱われていない。また、ナレーションは冨田靖子がやっているが、あまりうまくない上に、ナレーションの内容が陳腐な賛辞が多くておもしろくない。ちゃんと詳しい人が構成をやったほうがいいんじゃないかと思う。

ハードディスクにいれっぱなしの、「熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン」(阿部寛、山本亨、平栗あつみほか)をかなり見てみたくなってきた。こっちは全編あるので、非常に楽しみ。去年、黒木メイサが出ていた「飛竜伝」を見たこともなつかしい。