ヲルガン座presents!Xmas キャバレー@渋谷青い部屋

「ヲルガン座presents!Xmas キャバレー@渋谷青い部屋」、2010.12.25

渋谷に昔からある「青い部屋」が、資金難で年内に閉店ということになるらしく、その救済キャンペーンで連日ライブのラッシュ。この企画はその流れで、青い部屋を借りて、広島のヲルガン座がオールナイトのライブをやりましょうというもの。

8時半にはじまって、翌朝4時半まで続く長丁場で、いろんな人が出てきた。最鋭輝(今世紀、最初で最後のムーディストfrom銀座)、 SOZORO(ギター、アコーディオンの酒場のシャンソンブルース) 、 オナン・スペルマーメイド(人気ドラァグクィーン!) 、 牧瀬茜(現役人気ストリッパー) 、 JON(犬)(足踏みオルガンを弾き語る犬)、 カウリスマキ(青春系ポップスジプシー楽団)、 lengyo(ピアノ弾き語りによるハードボイルドロックショー)、 ゴトウイズミ(舞台型キャバレーなアコーディオン弾き語り)、 バロン(ボードビル)、 ハッチハッチェル(前代未聞なお祭りパフォーマー!)、 アイン(スカムカルチャー愛好家がお送りする写真+トークショー )、 ジョニー大蔵大臣(水中それは苦しい)、マキタスポーツほか、というもの。

一番おもしろかったのは、「マキタスポーツ」。音楽の物まねだが、この芸はなかなか見られない至芸。ただの歌まねではなくて、作曲者のパロディとか、いろんな技がある。トークもうまい。

次におもしろかったのは、ストリップ。ストリップショーをライブで見たのははじめて(今まで見たのは映画の中でだけ)なので、ほんものがこういう形になっているということを見られたのが貴重。性欲を刺激するようなものはほとんど感じられず、むしろ、エロ要素が入ったアート的ダンスである。踊っていた牧瀬茜という人は今日も西川口で踊っているというバリバリの現役の人。体がきれいなのは当然として、動きや表情の細かいところに配慮が行き届いている。「女性も大歓迎です」といっていたが、これなら女性でも十分楽しめるショーになっている。

三番目におもしろかったのは、ドラァグクイーンのオナン・スペルマーメイド。ドラァグクイーンはほかでも見たが、この人は態度のでかさといい、笑わせ方といい、一クラス上のおもしろさがある。ちょっと女性っぽい男の子がキスされて、口紅の後をばっちりつけられていたのも笑えた。

四番目は、写真とトークショーのアイン。これは「ワンダーJAPAN」にあるような「変なところ探検」。この人のキャラクターも、紹介されている場所(自分が知っていたのは一箇所だけだった)も、とてもおもしろい。この人のウェブサイトは非常におもしろそうなので、今後は追っかけてみようと思う。iPhoneだけであんなに簡単にスライドショーや動画のプレゼンテーションができるとは知らなかった。

ほかの企画もいろいろおもしろかった。これだけの企画をそろえて2000円は安すぎである。ギャラは払えているのか?年末にいいものを見せてもらって、とても満足。