バトルホーク 22話

「バトルホーク」22話 「必殺! は号大作戦」

毎回笑えるバトルホークだが、この回はナチスのコスプレをした怪人が出てくる、けっこう印象深い回。

三兄妹がランニングをしていると、そこに現れるデブのおねえさんと幼女。おねえさんは、自分がデブのくせに大二郎を「どこに目つけてんのよ、このデブ!」と、えらい鼻息。

白虎道士は、三兄妹をなんとか切り離すにはどうするかといろいろ考え中。すると相変わらず黄金大帝陛下のお叱りが。さっきのデブねえさんと妹のコンビをひき殺そうと、今回の主役ヒトライヤー様がサイドカー付きのオートバイで登場。

このヒトライヤー様、ドイツ軍のフリッツヘルメット(これはマークなし)、親衛隊のコート(階級章は中尉。SSの徽章もちゃんとついている。ただし襟章だけで、肩章はなし)、シャツにネクタイ、腕章(デザインはナチスのそれに近いが、さすがにハーケンクロイツは別の模様に変えられている。ここだけは自粛したらしい)というまるっきりナチスコスプレ。最近は、なんちゃってヒトラーコスプレのパーティーグッズさえ、ユダヤ人団体のチェックが入るご時世なので、こういう格好はテレビではできないだろう。そういえば、ゾル大佐はドイツ陸軍の将校帽をそのままかぶっていたとおもったが、ハーケンクロイツだけわざわざ付け替えていたりしたのだろうか。それはないよね。

ヒトライヤー様は、凶鬼軍団親衛隊第1機動大隊長と名乗っているので、黄金大帝陛下のお気に入りらしい。階級章くらい、ちゃんと少佐のものをつけてあげればいいのにねぇ。そしてヒトライヤー様が出てくる場面では、「見よ勇者は帰る」とか「スポーツショー行進曲」とか、なんだか意味のよくわからない曲ばかりかかっている。一方、やっていることは、非常にしょぼく、向ヶ丘遊園で遊んでいる大二郎と幼女を襲って幼女をさらい、サイドカーに乗せて大二郎をひき殺そうと走り回るというもの。

どうでもいいけど幼女に対する大二郎の執着は異常。こっちこそ何とかしたほうがいいのでは?最後はいつもの河原で三兄妹と決闘。この場面でとうとうヒトライヤー様がコートを脱いだ。ちゃんとコートの下も一般SSの制服らしきもの(厳密にはこれもなんちゃってコスプレだが、胸のワシ章(これは国防軍のもので、ハーケンクロイツの部分だけ赤い○で隠してあるのが惜しい)がついてる。そして見えにくいが、左胸のポケットにはなんだかハーケンクロイツらしいバッジが。ズボンの色が上着の色と違い、変な銀の二重筋が入っているところがちょっとざんねん。でもこの安い番組にしてはそれなりにがんばってないか?ヒトライヤー様に対する愛がむくむくとわいてきた。

この回をみてわかったのだが、黒い制服って、格闘で地面に転がったりすると土でほこりまみれになっちゃうのだ。かわいそう。それに大二郎(ビッグホーク)に関節技をかけられたあげく、投げられていきなり兇鬼の掟のアジトに飛ばされてくる。最後は「無念じゃあ・・・」の声でベッドの上でおなくなりに。いつもみたいに河原で放置されるよりはマシかなあ。とほほ。