少年ケニヤ(1961)

少年ケニヤ」、東映、1961

東映チャンネルで昔のテレビ番組の残っている映像を放送する企画があり、それで見た。1961年のNET放送、連続ドラマバージョンである。

最初はキリヤマこと中山昭二(資源調査にアフリカにやってきた)と、息子の山川ワタルが軽飛行機でアフリカに飛んでくる場面。息子の方は「おとうさん、アフリカにはなぜ野蛮な土人が多いんですか?」などと最初からかましてきてくれる。おまけに「こんな密林に人が住めるんですか?」と質問する息子に、キリヤマは「うん、マサイ族が住んでいるんだよ」と回答。マサイ族って、草原で遊牧していたのでは?最後に息子が「可哀想な人たち」とだめ押し。

ところが、地上から短機関銃で撃たれて飛行機は墜落(そんなもので撃たれても飛行機は落ちないと思うが・・・)。親子はパラシュートで脱出するが、離ればなれになってしまいました、というところから話がはじまる。

まあそれはいいんですが、原住民はみな日本語で話している。これは勝手に日本語吹き替えされているんだろうと脳内補完していたが、途中から原住民と出会った息子が、いきなり日本語で会話し始めたので驚いた。いつ現地語がしゃべれるようになっていたのか。これに限らず、どう見ても日本の雑木林にしか見えない景色とか、突っ込みどころ満載のお話だが、1話しか残っていないのでは、今後の展開の予想もできない。

残っていること自体がありがたい貴重品なのですなおに見るしかないが・・・。いずみたく作曲の主題歌はなかなかセンスよし。