仮面ライダーV3 1話、2話

仮面ライダーV3」、1話「ライダー3号 その名はV3!」、2話「ダブルライダーの遺言状」、毎日放送東映、1973

しばらく前から東映チャンネルでやっている「仮面ライダーV3」、見ないうちにどんどんたまっているので、とりあえず最初の2話だけ(最初の12話までは2話ずつつながったおはなしになっている)見てみることに。

ハサミジャガーのハサミで人間が溶けたのを見てしまった風見志郎がしつこくデストロンに狙われるところは、演出のテンポがいい。救急車がデストロンにすりかえられて、中からハサミジャガーのハサミだけが出てくるところも怖さがきいていてよい出来になっている。

風見志郎の親兄弟があっさり惨殺されたり(さすがにここは濃い演出はしてない)、最初に改造人間になることを断られるが、1号2号を助けて改造手術を受けるくだりも話の展開が上手。やっぱり1話はよくできてる。

デストロンに追いかけられて、結局風見一家惨殺に居合わせてしまうおねえさん、珠純子(小野ひずる)は非常に美人。前作で立花藤兵衛のアシスタントをしていた女優は、島田陽子を含めてあんまりきれいには思えなかったが、この人は別格できれい。風見が、この人にかなり冷たく当たっているところもよし。ライダーが女と仲良くしているのはあまりよくないと思う。

最後にカメバズーカを道連れにダブルライダーが吹っ飛んでしまうところもかっこいい。まあずるずる1号2号が小姑みたいに居座っているとV3が目立たないからこれは必要。カメバズーカは、つくりはよくできているのにあっさり爆発するくらいしか目立つところがないのがもったいない。怪人2体を2話で使うのはなかなかむずかしいのかもしれない。

全体的にかなりよくできている感じ。残念なのはエンディングの歌が「少年仮面ライダー隊の歌」になっていて緊張感がそがれること。これも菊池俊輔作曲なのだが、「仮面ライダー」のエンディングのかっこよさからはかなり離れてしまったようでもったいない。

本当ならこれからも見続けるところだが、いまのスケジュールではこのシリーズを見ている時間はないのでDVDに落として消していくしかない。これがいちばんざんねん。