茂山狂言会鑑賞会

「茂山狂言会鑑賞会」昼の部、アステールプラザ中ホール能舞台、2010.9.20

こちらは茂山狂言会の広島公演。稲垣早希ライブとかぶっていたので、最後の方はぎりぎりで抜け出さないといけなかったのが心残り。だいたい茂山千五郎家狂言会はこの時期に来るのでたまたまぶつかってしまったのだ。ラッキーだったのはあらかじめ買っていたのが昼の部のチケットだったこと。夜の部だったら、1時間かぶってしまうので半分しか見られないところだった。

演目は最初が「福の神」。茂山千之丞翁が福の神、参詣人が茂山正邦と茂。千之丞翁は、張りのある声と確かな所作で矍鑠としている。今年87歳とはまったく思えない。さすが。

次は「因幡堂」。男が茂山あきら、女が茂山千三郎。千三郎があのこゆい顔で鬼嫁を演じるのがなんともおかしい。短めでさくっとたのしめるところもよいと思う。

三番目は「米市」。茂山七五三と茂山千五郎がそろいぶみして、それに松本薫以下の若い衆がからむお話。個人的にはやっぱりこれが一番楽しめた。小袖をかぶせた米俵がちゃんと人の形になっているところがかわいい。これの最後が見られなかったのがほんとにざんねん。

客は多くは女の人で、一階だけだと九分くらいの入りか。二階はもっと少ないだろう。一年一度の公演なのにもったいないことだと思う。休憩時間にてぬぐいを買って、千五郎、七五三のお二方にサインをいただいた。これがかなりうれしい。