氷紋 第10章

「氷紋」、第10章、岩下志麻北大路欣也津川雅彦ほか出演、小田切成明演出、よみうりテレビテレパック、1974

かなり間があいてしまったので、見る気が失せてきたけど、14話完結なのでなんとか見てみようかと・・・。

冒頭、いきなり岩下志麻北大路欣也をホテルの部屋に引っ張り込んで、とうとう二人はデキてしまう。何をいつまでぐずぐずしてるの?と思っていたので、やれやれという感じ。しかし、現在時代劇専門チャンネルで「草燃える」を放送していて、そちらにも岩下志麻が出ているのだが、こちらのドラマは化粧がめちゃめちゃ濃く、目が点になる。

津川雅彦は気配で二人がデキたことに感づいていて、いろいろカマをかけては岩下志麻に関係を白状させようとする。で、岩下志麻はとうとう「北大路欣也を愛しています」と言わされてしまう。その後も津川雅彦は、「どこで会っていたんですか」「娘はいったい誰の子ですか」とネチネチと・・・。男の嫉妬は見苦しい。

一方、佐藤友美を「家政婦」ということで同居させている北大路欣也のところには、佐藤友美の前夫がやってきて、元妻をよこせと迫り、北大路欣也が断ると、ネタを新聞にばらまくとか、岩下志麻との関係を暴露されてもいいのかとか、いろいろと脅してくる。こっちにも津川雅彦の手が伸びているのだ。

岩下志麻は持病の手術で入院。「この家にはもう戻ってこない・・・」などと、死ぬとも家出ともつかないようなナレーションが入って話を引っ張っている。昔のドラマはテンポが遅いから、やたら話を引き延ばすような運びになっているのだが、見ているとこれがけっこうやめられない。