恐竜大戦争アイゼンボーグ 1話

「恐竜大戦争アイゼンボーグ」 1話 「恐竜現れる! D戦隊発進せよ!」

チャンネルNECOで先々週からはじまったこの番組。再放送で見たことはあるが、かなりひさしぶり。メカや怪獣との戦闘シーンは特撮、主人公側のキャラクターはアニメ、の合成もの。「恐竜探検隊ボーンフリー」と同じ。

恐竜は7000万年前に滅びたと思われていたが、じつは地下で生きていたそうだ。その間に知能も超能力も身につけて、1986年、人間に恐竜の奴隷になるよう要求して地上に攻めてきた、という話。このシリーズ、1977-78年放送なのだが、なぜに1986年?まあいいか。しかし前作「ボーンフリー」を見ていた子供は、保護される野生動物という前シリーズの設定がまるっきり変わったから、混乱しただろう。

防衛チームのD戦隊は、博士の下に、ヒーロー、ヒロイン(ヒーローの妹)、デブ、メガネの4人。この4人がアイゼン号という装甲車が二台連結したような車で戦う。この車を飛行機に積んで現場まで運んでいくのだが、車を下ろした後、ヒーローとヒロインが前の車(アイゼン1号)、デブとメガネが後の車(2号)に分乗し、飛行機は無人のまま勝手にどこかに飛んでいき、戦いが終わると飛行機はまた戻ってきて車を収容。よくわかんない。

さらにヒーローとヒロインはじつはサイボーグで、合体して別のサイボーグに。でも戦うのはアイゼン1号が変形した戦闘機で、サイボーグは操縦しているだけである。「エネルギーがなんちゃら」とか説明ナレーションが入っているが、飛行機の操縦だけだったら、合体とかサイボーグとか必要ないじゃん。

しかもアイゼン1号から戦闘機への変形は、「特撮でこの変形は無理でしょ」という理解不能な形態。胴体下には履帯もついてるし。戦闘機は前にドリルが、翼端にノコギリがついている。そして、なぜか翼のうしろ、胴体にくっついてノコギリが。それは意味がないのでは?そして、決め技はミサイルとかじゃなくて、ノコギリで恐竜の首をちょん切るというおそろしいもの。

防衛チームのメガネと、悪役ボス、恐竜帝王ウルルを同じ滝口順平があてているのも理由がわからない。なぜ?

「やまがひをふき、だいちがわれて、けんりゅう、つのりゅう、せめてくる」という微妙な歌をはじめ、音楽は津島利章。TV版「柳生一族の陰謀」とかなりかぶる曲調もなんだかなあ。いかにも12チャンネルっぽい微妙さだが、「ボーンフリー」よりは突っ込みどころが多くて楽しめる。しばらく見るかな。