少年ジェット 1話

「少年ジェット」 第一部「黒い影」1話、中島裕史、八木沢敏ほか、大映テレビ、1959

これもホームドラマチャンネルで放送しはじめたドラマ。主人公の少年ジェットこと北村健を演じるのは中島裕史。ちょっと年を食っているような感じだけどいくつだろう。声は子供だが、見た目は20近くにも見える。この人は初代で、そのうち交代するらしい。ラビットスクーター(外見をちょっといじってある)をぶんぶん乗り回している。時代が時代なので当然ノーヘル。

仕事は「少年探偵」ということになっているのだが、一人で探偵をやっているわけではなくて、船越探偵(八木沢敏)の助手である。しかし初回なのに、「少年ジェット」っていったい何なのか、何をしている人なのか、一切説明なしで話が始まるというのはちょっとどうよ。

少年ジェットは町をスクーターで流していて、たまたま?ロボット(「オズの魔法使い」のブリキ人間がさらにトホホになったような造型)が月ロケットの開発者、浅岡博士の家から出てきて、そのまま空に飛んでいるのを目撃。捜査にかかる。

浅岡博士といっしょに研究所に赴くのだが、この博士がじつは悪者の変装。悪者と戦うのかと思ったら、戦っているのは犬(いつもスクーターの後をついて走っている。シェパード)ばっかり。少年ジェットも何かピストルのようなものを振り回しているのだが、筒先から火花が散るばかりでなんだかよくわからない。悪者をおいつめたところで今回はおしまい。

まぼろし探偵」よりはちょっとましな感じの話だが、その分笑いどころは少ない。主題歌を歌っているのは宮城まり子。声がかわいい。「その名はジェット 少年ジェット すすめジェット 少年ジェット」というサビのところが印象に残る歌。続けてみるかどうかは・・・微妙。