BS世界のドキュメンタリー よみがえる第二次世界大戦 2話

BS世界のドキュメンタリー」「よみがえる第二次世界大戦~カラー化された白黒フィルム~」第2回「日米開戦」、NHK総合、2009.12.23

3部構成の第2話。うっかりして第1話は見逃していた。戦時中に撮影された白黒フィルムをカラー化するプロジェクト。2話は太平洋戦線の開戦以後の分。

これは感動である。白黒では何度も見た、真珠湾攻撃での日本航空隊の発進場面に色がついているのだ。アメリカ側が撮影したフィルムにはカラー撮影のものも多く、わたしが子供の頃にも連続もので放送されていたので、それは見た。しかし、この回では、日本側撮影のフィルムがちゃんとカラーになっているのである。沈むプリンスオブウェールズとレパルス、天皇親閲の観兵式、マレー半島を進む戦車やトラック、捕虜にされた連合軍捕虜の様子、全部カラーである。しかも、着色が不自然ではなく、もともとカラーで撮影されたかのような発色。撮影当時に服や兵器にどういう色がついていたかは、緻密な考証がなければわからないわけだから、これは大変な作業である。

特にドゥーリトル隊の日本空襲とミッドウェー海戦ニューギニアソロモン諸島の戦いの様子は、はぁぁとため息が出るほど鮮明でキレイ。ヨーロッパでは、スターリングラードカフカスの攻防戦。平原を進む装甲部隊、山地ではラクダと馬が使われている。これがすべてドキュメンタリーなのだ。フランスとの共同制作らしいが、これはNHKしかやってくれない企画。明日もきっと見なければ。