超人バロム・1 29話

「超人バロム・1」29話 「魔人ウロコルゲがドルゲ菌をばらまく!!」

猛と健太郎がいるところにいきなり隕石が・・・。さっきまで燃えていた隕石をいきなり持ち運んでるけど、いいのか?それにあんなに大きな隕石が落ちてきたらただごとではすまないような気がするけど。

で、隕石は実はウロコルゲ。ウロコだらけの卵に手足が生えているという造型。微妙・・・。「手始めに学校の水道にウロコ菌をばらまいてやる」と言ってるが、ドルゲ菌じゃなかったのか。カオルちゃんを襲うウロコルゲを変身して追っ払うバロム・1。変身はカオルちゃんの目の前でやっているように見えるのだが、なぜバレてないの?カオルちゃんはケガで入院。

ウロコ菌入りの水は浴びただけで凶暴になるらしい。人間のみならず、アントマンまで凶暴になるとはすごい威力。松おじは、カオルちゃんを元気にするためにバロム・1を見せるといって、入院中のカオルちゃんを担いで連れ出すが、バロム・1はあっさり負けてしまい、カオルちゃんは危篤状態。むちゃくちゃだ。カオルちゃんは寝言でバロム・1と会話していて、バロム・1はカオルちゃんの寝言の激励で発憤。

一方、ウロコ菌入りの水が東京じゅうの水道に投入されたので、大騒ぎに。バロム・1はのんきにウロコルゲ対策の特訓をしているが、そんな場合じゃないと思う。水道の水が飲めないので給水車が来るが、この給水車にもドルゲの手が回っている。ウロコルゲは給水車に乗っているが、なぜかバロム・1は給水車の天井に張りついて、ウロコルゲのひとりごとに返事をしている。この場面はなかなかよい。

ウロコルゲの必殺技、ウロコ三本シュートはバロム・1にあっさり破られ、バロム爆弾パンチでとどめ。カオルちゃんは急に元気になり、給水車の水で狂っていた松おじも元気に。めでたしめでたし。

このドラマ、基本的に、子供の正義の心が悪を乗り越えるというメッセージがこめられているので、バロム・1とドルゲ魔人が戦うストーリーと並行して、人間が悪を克服するストーリーが入っている。子供の頃はこれがちょっと鼻についていたのだが、いま見るとストレートな説教は意外におもしろい。単純な正義に疑問を投げるようなストーリーは大人向きとしてはともかく、子供にはどうかと思うし、現在作られている子供向けドラマは逆に話をひねって大人が自己満足しているようなストーリーが多すぎるような気がする。人間は単純にできているので、単純な話はおもしろいのだ。