バイオニック・ウーマン 第1話

「バイオニック・ウーマン」第1話「甦生」、ミシェル・ライアン、ケイティ・サッコフほか出演、アメリカ、2007

NBC制作による懐かしの「バイオニック・ジェミー」のリメイク。AXNでやっていたので見てみましたが・・・。

旧シリーズとはぜんぜん違ったテイストのつくり。共通点は、事故で重傷を負い、バイオニック改造手術を受けるということくらい。まず、ジェイミー・サマーズ(字幕ではそうなってる)と、ジェイミーを使う組織の間に信頼関係がない。ジェイミーは、偶然の事故ということで改造手術を受けているのだが、そこにいくまでの過程も実は仕組まれていて、ジェイミーは容易に組織の言うことを聞こうとしない。ジェイミーの恋人で事故の際の同乗者のウィル(医学者)も、この陰謀に一枚かんでいて、誰が敵か味方かよくわからない。おまけにバイオニック人間第1号と称するサラ(ケイティ・サッコフ)が出てきて、ウィルを撃ち、ジェイミーを襲う。

とにかく話がハードボイルドでダーク。旧作の記憶が強い人にはちょっと受け入れられないかもしれない。旧作は、リンゼイ・ワグナーのちょっと親しみやすい顔と声をあてていた田島令子のカワイイ感じで「女のサイボーグ」を受け入れやすくしていたが、もはやそういうのははやらないのか・・・。ちなみにAXNで放送されたのは字幕版。吹き替え版が見たかったのだが・・・。ジェイミー役のミシェル・ライアンは、美人だが、なんとなくホントにサイボーグじゃないの?という感じの人工的美女。話はシークエンスをわかりにくくつくってあって、ちょっと気を抜くと何が何やらよくわからなくなる。旧作のように、バイオニック組織を使っている時にSEをあてている演出もないので、どこらへんが改造の成果なのかよくわからない。微妙だ・・・。

そして、ちょっと調べてみると、このリメイク版、アメリカでは8話で打ち切られてしまったらしい。いとあはれ。今度の9月にDVD-BOXが出るそうな。まあ安いAXNでやるくらいなので、そんな人気作ではないだろうと思っていたが。とりあえず、あと1回か2回は見てみようと思う。