真夏の夜のガールズトーク めっちゃ文楽

「真夏の夜のガールズトーク めっちゃ文楽」、辛酸なめ子今井りか桐竹勘十郎東海林のり子ほか出演、NHK教育、2009.7.30

先週、教育テレビでやっていた古典紹介シリーズの四夜目。ちなみに一夜目と二夜目は、オペラで、お題は「カルメン」と「蝶々夫人」。出演者は、夏木マリ、YOU、おかまのおねえさん。これはさっぱりおもしろくなかった。ストーリーの話ばかりで、音楽の話がないのである。カルメンはともかく、プッチーニのオペラなんかでストーリーばっかり問題にしても仕方ないと思うけど・・・。三夜目は、歌舞伎で、これは歌舞伎の型を市川右近が、吉澤ひとみとペナルティに稽古をつけるというもの。これはけっこうおもしろかった。

で、この番組だが、ネタは義経千本桜。ダイジェストで、大物浦、すし屋、河連法眼館などを見せていき、途中で勘十郎が、辛酸と今井に人形をちょっと使わせたりする、というもの。どうでもいいが、今井りかはなんで出ているのかよくわからない。いちおう辛酸なめ子だけでは、画面的に苦しいというNHKのご配慮?それにしてももうちょっとおもしろいしゃべりをできる若い子はほかにもいると思うが・・・。

実演の部分は住太夫、綱太夫が語り、寛治、清治、燕三の三味線、蓑助、文雀、勘十郎ほかの人形なので、文句なし。辛酸なめ子は、適所適所でツボをおさえたツッコミを入れていた。わたしはテレビで辛酸なめ子を見たことがほとんどないので、満足。ちゃんとマンガも描いていたし。ぼそぼそしているわけではないが、前向きというわけでもない、微妙なしゃべりをする人ですね。一方、勘十郎は、イヤミでなく、訥々としていて、しかも感じのいいしゃべりをする人。かなり好感度が上がった。この番組は、明日というか今日の夜に教育テレビで再放送があるようだ。