赤穂浪士

赤穂浪士」第47話「討入り」、長谷川一夫志村喬滝沢修ほか出演、NHK大河ドラマ、1964

こんどは第2作「赤穂浪士」。これは52話制作されたので、ほんとに年始から年末ぎりぎりまでやっていたことになる。この回を残したのはやはり残すなら討ち入りでなくては、とNHKの人も思っていたのだろうか。

画質は相変わらず悪い。特にタイトルバックのところがひどいが、本編はなんとか見られるレベル。いきなり「おのおのがた」から始まるが、浪士が扉を開けて全員屋敷に入るまで、吉良の侍はみなぐうぐう寝ている。まぬけだな・・・。しかし上野介役の滝沢修は、貫禄も情けなさもばっちり決まっている。さすがである。そして上野介の家来が芦田伸介。これがまたまたかっこいい。長谷川一夫の内蔵助は、当然ながらびしっとしている。

しかし驚いたことにこの回は吉良が見つからないまま終わってしまい、上野介の首は落ちない。なんでもう一回分ビデオを取っておかないのかなあ。肩すかしでがっくしである。

このドラマははじめて見たはずなのだが、芥川也寸志のテーマ音楽だけはよく覚えている。ほかのところでよくかかっていたからだろうか。全編にこれが流れているのだが、なかなかかっこいい。名曲である。

解説部分で松平定知が言っていたが、若手、アイドルを大河に起用するようになったのはこのシリーズからで、舟木一夫とか林与一がそうなんだという。林与一はこのころが出始めだったわけね。