ミクロの決死圏

ミクロの決死圏」、スティーブン・ボイド、ラクウェル・ウェルチほか出演、リチャード・フライシャー監督、アメリカ、1966

これもひさしぶりに見た。いま見ると、やはりアイディアの勝利という感じ。人体内部への潜入は宇宙旅行の暗喩になっていて、未知の世界への旅だから、"Fantastic Voyage"なんだという話。人体内の描写は、ちょっと安っぽい感じもするが、なかなか工夫されていて、それなりになっとくさせられる。今でも血管の中に入れるカメラはないわけだから、まあなんとでも言えるわけである。しかし抗体に食われた潜水艦の残骸がタイムリミットが来て巨大化したらどうするのか。これは納得いかないよ・・・。それに1時間のタイムリミットは超過してるし。

ラクウェル・ウェルチはたんなる色気要員か。ドナルド・プレザンスイカレた行動に出て、最後は抗体に食われてしまう。潜水艦の乗員が帰還したときに、ドナルド・プレザンスだけいないのだが、そのことを地上要員の誰も気にしていない。スティーブン・ボイドは、これと「ベン・ハー」のメッサラくらいしか記憶にないが、かっこいい。

そういえばアニメ「ミクロ決死隊」はもう再放送しないのだろうか。「ブラック・アイ」「ミス・フラワー」「学者くん」「ミスター・ネンリキ」が乗組員で、こっちはタイムリミット12時間ということになっていた。しかしミスター・ネンリキは反則だ。「ネンリキ~」でなんでもやってしまう。あとの3人はいらないじゃん!ハンナ・バーベラの昔のアニメはスカパーでいっぱいかかっているのだから、こっちもぜひ(昔の声優陣で)やってほしいのだけど。