闘え!ドラゴン 電光石火

「闘え!ドラゴン 電光石火」、倉田保昭ほか出演、外山徹、田村正蔵監督、宣弘社、東京12チャンネル、1975

東京12チャンネル「闘え!ドラゴン」の劇場用再編集版第一作。といっても、元のテレビシリーズは見てないので、これが初見。EPGの番組紹介だと、香港、東南アジア向けのみの公開だったが、フィルムが見つかったのでかけました、とある。しかしその割には、ちゃんと日本語のオープニングがついてるし、どうなんでしょう。

内容は、日本の他、香港、マカオ、フィリピンロケで、これだったら声さえ吹き替えれば、香港作品で通りそうな感じ。倉田保昭の服装も中国風。悪の組織シャドウからのお手紙もちゃんと中国語で書いてある。シャドウの幹部「赤い虎」がお手紙で差出人を「赤虎」と書いているのにはちょっと笑ってしまった。

倉田保昭のアクションはなかなかキレていてよい。両側にある壁を脚を広げるだけでじりじり登っていくところとか、スタント使ってないんだろうなあ。シャドウの幹部や戦闘員もいい動き。なにしろ上半身裸で戦っているので、体が鍛えられていないと見られないのだが、そこはさすが。特撮とか、バイクとか、他のギミックはなく、純粋にアクションだけで見せるおはなしで、これだけ見せているのだから、やはり役者の肉体の力である。

脚本は伊上勝、音楽は菊池俊輔なので、仮面ライダーテイストがまともに出ている。特に主題歌の「空に響く鋭い気合い、ビシッ!ビシッ!うなる、ヌンチャクは吼える」のところはカッコイイ。数回聞けば覚えられそう。