ゲルギエフ指揮 ロンドン交響楽団

ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」、プロコフィエフバレエ音楽「ロメオとジュリエット」より抜粋/アレクセイ・ヴォロディン(ピアノ)、ワレリー・ゲルギエフ指揮、ロンドン交響楽団京都コンサートホール、2008.11.28

ゲルギエフとロンドン響の演奏会。ラフマニノフの協奏曲だが、このヴォロディン、年は若そう(1977年生まれらしい)で、ちょっと太ったかわいい顔だが、ピアノのテクニックはものすごく上手い。ラフマニノフの3番の協奏曲、びしっと弾きこなして泰然としている。こういう人が将来大器になるんだろうなあ。最前列、ピアノの前で聴いていて、ヴォロディンの表情をずっと見ていたが、まあすごいおにいちゃんである。

プロコフィエフのロメオとジュリエットは、アンサンブルがばしっと決まっていて、みなよく鳴っていた。これもテクニックを見せつけるような演奏。東京ではプロコフィエフ交響曲を全部やるらしいが、このプログラムもとてもよかった。やっぱりヴォロディンちゃんを発見できたのが収穫。アンコールピースは、ヴォロディンはショパンマズルカ」の一曲。こちらは静かに、端正にまとめていた。オーケストラのほうは、プロコフィエフ「三つのオレンジへの恋」の行進曲。最後はスカッとまとめて気持ちよく帰れました。