金曜日の妻たちへII 男たちよ元気かい

「金曜日の妻たちへII 男たちよ元気かい」、高橋惠子、伊武雅刀、小西博之、岡江久美子ほか出演、鎌田敏夫脚本、飯島敏宏、松本健、楠田泰之演出、TBS、1984

鎌田敏夫作「金妻」第2シリーズ。しかし、第1シリーズに比べるとだいぶおもしろさは落ちる。最初の展開がもたついているし、何より登場人物の行動がよく理解できない。

もともとくっつくはずがなかった男と女が、周りに追い詰められて結局デキちゃった、というのは、パターンとしてある話なので、そんなにおかしいとは思わない。しかし、高橋恵子は最初から最後まで周りの動きに流されっぱなしで、主体性ゼロ。「あなたは結局何をしたいんですか」と言いたくなる。周りにふりまわされているようで、一番周りをふりまわしているタイプの人。見ていてイライラする。小西博之も、追い詰められないと行動しない人で（そういう設定なんだけど）、結果は常にハズレを引く人。岡江久美子はまったく訳のわからない人。夫の小西博之を信用できなくなると、自分の不安を自分で始末できないために、女（高橋恵子）の方に夫をわざと追いやるようなことをして、事態をよけいに悪くするというしまつ。伊武雅刀は、表面をとりつくろうのに汲々とする人で、その割にいきなりキレだす人だし･･･。あぶないなあ。

脇役も常軌を逸した行動ばかりで、なんだかなあ。これを本放送で見ていた人はそんなにおもしろいと思っていたのだろうか。しかもCSのTBSチャンネルは、この第2シリーズまでは放送しておいて、一番人気のあった第3シリーズをいつまでたっても放送しない。いらつくなあ。