三国演義 絶路問津

三国演義」第66集 「絶路問津」

孟獲は、孟優に偽りの投降をさせて夜襲をかけるがまた捕まる。これで三度目。今回から祝融夫人が登場。まあまあ美人だが、やたらメイクが濃い。南蛮メイクである。そういえば、ここでは蛮族とか蛮王とか勝手に書いているが、字幕には一切「蛮」の字は出てこない。すべて「南王」「南人」である。「南蛮」というのは現代中国では、やはり政治的にまずいらしい(もっとも劇中ではたまに「南蛮」と。孟獲の台詞でも「北の奴ら」といっていて、「中国」「中華」の奴らとはいっていない。

次は蜀軍の陣地が空になっているのを見て、撤退したと誤解して襲撃、結局捕まる。これで四度目。いちおう孟獲諸葛亮に礼をしてから、下がっている。次は朶思大王を頼ってさらに南へ。蜀軍は、道を木石で切りふさがれ、道なき道を進んで泉にたどりつき水を飲むと、唖になってしまう。諸葛亮が草木をわけて進むと茅屋があり、そこには隠者となっている孟節が。毒泉の解毒法を教えられ喜ぶ諸葛亮。逆に孟節は、ちゃんと中華の服を着ていて(ここでその服装は暑くないか?)弟の孟獲の悪行を諸葛亮にわびることしきり。中華帝国の権力から見ると、孟節みたいな王化の徳に帰服する蛮人というのが理想の姿なのだろう。

孟獲のほうは、楊鋒のところで、美女のダンスにうつつを抜かしている。ダンスの娘たちは、ミニスカ(ハワイあたりのダンサーがつけるような感じのスカート)、顔にペインティングというか入れ墨をしているが、顔色は白く、あんまり南蛮っぽくはない。で、楊鋒に捕らえられてあっさり諸葛亮に突き出される。孟獲は、銀坑洞で戦わせろとまだわめいているが、今度は諸葛亮もいいかげんキレているようす。これで五度目。