三国演義 火焼連営

三国演義」第63集 「火焼連営」

呉は范彊、張達の身柄と張飛の首を蜀軍に送って和睦を乞うが、劉備は「敵は孫権」といって、全然相手にしない。呉はしかたなく戦うことにし、陸遜を大都督にして兵を整える。

夏のこと、劉備軍には水がなくなり、劉備は陣を山と川のほうに遷させる。馬良は心配して献言するが劉備は耳を貸さない。馬良はやむなく成都諸葛亮に陣の図面を見せに行くが、諸葛亮は一目見て「この陣をすすめた大将を斬れ」という。「陛下ご自身です」という言葉にがっくりする諸葛亮。やむなく陣替えと、万一敗戦の際は魚腹浦に伏せた十万の兵のことを語るのだった。

果たしてまもなく夜陰に乗じた呉の火攻めが。ここはけっこう大規模なセットで迫力十分。陣も人も燃える燃える。あっという間の蜀軍の大敗である。陸遜劉備を追って、石陣の中に入っていくと、霧が深くかかって出られない。「八陣図」をどう映像にするのかと思っていたが、結局変な形の石組みの中にスモークをたてているだけ。黄承彦が現れて陸遜一行を救い、陸遜は深追いは曹丕の乗ずるところだと言って、呉に戻っていく。