伝七捕物帳 男なさけに花が散る

伝七捕物帳」121話 「男なさけに花が散る」

客演は、田村高広/真山知子/綾川 香。田村高廣は、伝七の幼なじみで、大坂で富をつくった泉屋新兵衛。あまりにあこぎな商売のおかげで大坂ではやっていけなくなり、江戸に戻ってくる。一から商売をやりなおそうと、伝七に頼んで油屋を探してもらうのだが、その油屋、伊勢屋のおかみが悪者で、新兵衛から手形を奪い金を横取りして、川へほうりこむ。ところが新兵衛は生きていて、大坂から子分を呼び、金を取り返して伊勢屋のおかみと番頭を殺してしまう。

田村高廣の上方言葉は堂に入っている。手下の赤鬼、青鬼役の、大前均、大門伍郎は雲を突くような大入道。これも池田一朗脚本。新兵衛の役はきちんと書かれているが、話が時間におさまりきらないような感じで、脚本の出来としては並。監督山田達雄