三国演義 奪占西川

三国演義」第52集 「奪占西川」

冒頭馬超が攻めてくる。あらためて気づくが、馬超には髯がない。このシリーズで髯がない三傑といえば、呂布趙雲馬超である。みなカッコイイ。

で、馬超は「張飛はいるか。怖いのか」とさかんにののしっているのだが、城には劉備もいるのに、なぜ張飛を名指しでののしる?それに馬超張飛の身分の低さをバカにしているので(実際、後で張飛を下郎とののしっている)、下郎のはずの張飛を名指すのはいかにもおかしい。

張飛馬超の打ち合いは気合いを入れて撮っていて、昼間打ち合い、決着がつかないので夜打ち合い、落馬してからも徒歩立ちでまだ打ち合っている。しかし背後ではやし立てている両軍の兵にはやる気が感じられない(いつものこと)。

そこに諸葛亮が現れて馬超を投降させる計を説く。あなた、綿竹関を守っていたはずでは?そっちはどうなってるのか。諸葛亮の計で、漢中の楊松を買収。馬超が進退窮まったところに、益州から投降してきた李恢がそのまま劉備の使者として赴いて馬超を説得。この場面、ムダに長い。ここで時間をとるくらいなら、益州征服後の諸将のゆくえでもやればいいのに。

劉備に投降した馬超が、成都に迫ったのを見て、劉璋は涙に暮れて降伏を決める。劉璋はここまで完全にバカ殿扱いだが、この場面だけは仁君らしく描かれていて最後を飾らせてもらっている。劉備諸葛亮成都に入城するところでおしまい。