伝七捕物帳 紫房の十手が許さねえ！

「伝七捕物帳」117話　「紫房の十手が許さねえ！」

客演は、須藤 健／和崎俊哉／大原ますみ。市松模様の帯が次々と奪われるところからはじまり、娘を捜している爺が殺されたり、その調べをヤクザが邪魔しにきたり、といろんなエピソードが張られて、中盤くらいまで大悪党がわからない。このシリーズでは、池田一朗を除けばめずらしい謎解き中心のストーリー。この回ばかりは、早瀬様は伝七の味方にまわってくれず、巨悪から伝七を守ってくれるはずの遠山様も出てこない。やはり遠山様を出すのは池田一朗の特権らしい。

レギュラー陣は最近出番がなかった新吉を含めて全員出てきた。かなり話の仕掛けに凝っていて、奉行所内にも手を回せる巨悪のわりには、捕り物とその後の部分があっさり片付けられるところが難点。しかし池田一朗でなくてもやればこのくらいはできるのである。

脚本内田弘三、監督戸田康貴。