伝七捕物帳 道祖神は何を見た

伝七捕物帳」115話 「道祖神は何を見た」

客演は、二木てるみ吉田義夫/外山高士。婚礼でいきなり吉田義夫こと近江屋の婿が殺され、それが道祖神の石仏様の仕業だというので大騒ぎ。伝七は現場に落ちていた花火の包み紙の燃えかすから、調べをはじめる。いつも使っていない怪奇っぽいBGMが流れているので、雰囲気からして夏の怪談ものらしい。もっとも、花火と紙人形を使ったからくりは、話の前半でネタばれしてしまうので、怪談要素はすぐに消えてしまう。嫁にいくはずだった娘(二木てるみ)は事件のことをひとことも話さないが、じつは真相を知っていたというところがポイント。

道祖神のマネをして変な声色をつかう伝七の演技がちょっと見物。捕り物は祈祷所(寺社支配)の中だが、今回はちゃんと伝七が寺社奉行のお許しを事前に取っている。

脚本は高原瑞枝、桜井康裕。共同脚本は確か初めてのはず。たぶん新人の脚本にベテランの桜井が部分的に手を入れたのだろう。監督斎藤光正。