三国演義 火焼赤壁

三国演義」第39集 「火焼赤壁

やっと赤壁の戦い。野外の大セットに火をつけまくり、燃える燃える。船も砦も丸焼けである。このドラマでは、火を強調したいためか、夜戦ということにしているので、夜空に火が鮮やかである。しかし、いかんせん、これだけではあまり間が持たない。赤壁の戦いもテレビにしてしまうと20分もかからずに終わりである。この場面は空撮でも映しているのだが、セットの巨大さはよくわかる。だがアップにすると迫力のある火も、空撮にすると、点々とたき火をしているようにしか見えないところはいとかなし。

ドラマとしては、その後敗残兵を率いた曹操が三度笑って、三度敵を呼ぶ話のほうがメイン。曹操は髪はぼさぼさ、衣は泥だらけ、顔は煤で真っ黒だが、強がりだけは忘れない。しかしそれも三度目に関羽が攻めてきた時には気力も何もなくなっていて、最後は泣き落とし作戦である。「わしの命はともかく部下だけは」って、そんな台詞、演義にあったかなあ。まあ負けても絵になる漢、それが曹操である。

一方、関羽曹操一行を通して、瞑目して嘆息。軍装だけは美々しいながら、しおしおと陣に戻っていく。劉備の陣営では大宴会。この対照が良いのだけれど。