山下一史 NHK交響楽団 ジュゼッペ・アンダローロ

ラフマニノフピアノ協奏曲第2番ハ短調」、シベリウス交響曲第2番ニ長調」、ジュゼッペ・アンダローロ(ピアノ)、山下一史指揮、NHK交響楽団(08.8.22 呉市文化ホール)

ラフマニノフの協奏曲だが、ピアノのアンダローロはテクニックはある人。しかしおかしな風にテンポを揺らすし、演奏としてはちょっとどうか。オーケストラはよく鳴っていたが、ところどころピアノと合ってなかったり、ちょっと微妙。第三楽章でピアノをじゃかじゃか弾くところは気持ちよかったので、全体としてはまあまあか。

シベリウス交響曲はけっこうよかった。楽団がよく鳴っていたし、きちんと締めるところは締めながらのびのびした演奏。山下一史の指揮ははじめて聴いたが、とてもちゃんとした演奏をする人。演奏が終わった後も愛想良くオケの団員に拍手を送っていた。

アンコールピースは、シベリウスの祝祭アンダンテ(弦楽合奏)。ピアノのアンコールはラフマニノフのプレリュード。