三国演義 群英会

三国演義」第33集 「群英会」

劉備を誅しようという企みがうまくいかず、ご機嫌ななめの周瑜曹操が差し向けた使者も斬ってしまう。一方長江では、蔡瑁甘寧の小競り合いは甘寧の勝ち。この場面は一部はセット撮影、一部はミニチュアセットである。今度は敗戦に曹操のご機嫌が悪い。早速水塞を整えさせる。周瑜は楽人を船に乗せて、自ら曹操陣の偵察に。その陣容に驚き、水軍の将が蔡瑁と張允と聞いて考え込む。

曹操の陣からは、蒋幹が周瑜を説き伏せると言って説客として周瑜の陣へ。周瑜はほくそえんで、蒋幹を宴席に招待する。呉の将星たちの宴会が今回の表題「群英会」。ここは歌詞つきの歌をバックに周瑜剣舞を舞う場面がある。

周瑜を蒋幹をさんざん脅したあげく、酔っぱらって眠ったふりをして、ニセの密書をつかませる。曹操は密書を見て二人を斬れと命じるが、すぐに罠に気づいて止めようとする。しかしそのときには哀れ二将は首になっていた。

こんなエピソードに一回分取るというのは、よく考えてみれば諸葛亮を強調したいというよりは、赤壁戦そのものに力点があるということだ。考えてみれば、演義の分量からして、赤壁以前を第一部、赤壁だけで第二部というのはどう考えても均衡に欠けている。曹操軍の水塞や軍船のセットだけでもけっこうなお金がかかっているはずで、なんとしてもここをドラマの山場にしたいらしい。まあそれもよし。