伝七捕物帳 赤い将棋駒の謎

伝七捕物帳」57話 「赤い将棋駒の謎」

客演は松村達雄/工藤堅太郎/浜村 純。伝七と赤っ鼻が菊乃屋でいつも指しているへぼ将棋。赤い将棋の駒をもつ美人の浮世絵が売れるのだが、今度はその駒を持つ女が次々と殺される。伝七は赤い駒に秘密があるとにらんで、幕府の将棋所支配、宗雲(浜村純)のところに謎を尋ねに行く。実は赤い駒には島原の乱のときにキリシタンが隠した埋蔵金の秘密が・・・というおはなし。

島原の乱から遠山様が町奉行を務めていたころまではおよそ200年はたっている。それにしては埋蔵金のありかを描いた地図はさっき書いたばかりのような・・・。悪党どもが捕まった後で、宗雲は地図を自ら破り捨てて、余計な金は世のためにならぬと言い、伝七も我が意を得たりと頷くのであった。

工藤堅太郎の短剣投げとか、もと宗雲の弟子、いまでは街角で詰め将棋をさす松村達雄とか、おもしろいものが見られる。話のつくりはなかなかよい。今回また勘太はお休み。

脚本内田弘三、監督山田達雄