太陽にほえろ! 石塚刑事殉職

太陽にほえろ!」525話 「石塚刑事殉職」

いつもはこのシリーズは見ていないのだが、番組案内に「ゴリさん死す!」とあったので、ではこの回だけ、と見てみることにした。この時期は、神田正輝世良公則三田村邦彦渡辺徹(ヤセてる)といったメンバーで、昔からいた人はボスと山さんくらいしかいなくなっている。

話は、戸川組の覚醒剤工場を突き止めようとして、ゴリさんが一人で突っ込んで行き、最後は撃たれて殉職というもの。戸川組に入ろうとしていた場末のチンピラはいきがっているくせにヘタレ。土壇場で足手まといになって、結果ゴリさんが撃たれるはめに。もうおまえさっさと死になさいといいたくなる。しかしゴリさんは覚醒剤工場に突っ込む前に弾丸の数を確かめているのだが(ゴリさんは普段は銃に弾丸を込めない)、六連発の回転式拳銃で、その倍くらいのヤクザを撃っている。一発も外してないし。神業ですね。

それよりゴリさんが撃たれたのは後ろから三発、前から一発、全部胸部にあたっているが、平気でのしのし歩いて撃った奴に手錠をかけている。ゾンビより元気だ。撃ったのは戸川組じゃなくて、ヤク中。ゴリさんは、手錠をかけた上に「病院に行け」と説教までしている。あなたが先だってば。おまけに救急車に乗ってからも、けっこうべらべらしゃべってるし、いったいいつ死ぬねん・・・と思っていると、ボスと婚約者の水沢アキに看取られてやっと死ぬ。で、ゴリさんが事切れると救急車と周りのパトカーの車列がいきなり停止するが、普通途中で死んでも病院に担ぎ込むまで走るだろう。太陽にほえろは、こんな感じだったなあと思うとなつかしい。次週からの代わりはトシさんこと地井武男。このあたりは長さんもいなくなっちゃうし、最後へ向けて一歩ずつ進んでいたという感じ。

脚本はメインライターの小川英、それに長野洋。監督竹林進。