伝七捕物帳 闇の仁義

伝七捕物帳」50話 「闇の仁義」

客演は、山形 勲/中村公三郎/田島義文。山形 勲は今回は大盗賊の仏の善兵衛。盗人のくせに名前の通りやたら善人、義賊である。善兵衛となわばりを争う賊の頭目が善兵衛の娘をさらって、なわばりを渡せと迫る。善兵衛は、ことがすめばお縄を受けるといって、あえて伝七に助力を頼む、しかしその裏には百姓から搾り取った藩の御用金三万両を狙う企みが・・・という話。

途中でかんじんの千両箱を積んだ船が爆薬で吹っ飛ばされてしまい、あれれと思っていたが、伝七はさすがに行方をちゃんとつかんでいた。しかし善兵衛は自ら縛につく。当然極刑である。最後は年貢を善兵衛に取り返してもらった名主が遺児をひきとって終わり。

これも脚本池田一朗、監督斎藤光正。話の筋立てがしっかりしていて、情を出しながら、それに流されていないつくりはさすが。