鉄路の昭和史 開通、廃線そして駅

「鉄路の昭和史」5話 「開通、廃線そして駅」、クリエーションファイブ

戦後間もない頃、国鉄の新線がどんどん建設されていた頃の映像。釜石線とか、日田線とか、大糸線とか、羽幌線とか。新線開通が盛大に祝われているのが、今となってはもの悲しい。それでも三等車では満員で(それも新潟行きの列車)、昔の人は辛抱強かったんだなあ。草軽電鉄が実際に走っているところとか、信越線がアプト式だった頃の映像とか、はじめて見た。手宮線をほんとに弁慶号が走っているところとか、ほとんど感動もの。昭和49年春までには、国鉄蒸気機関車は全廃と、ナレーションで言っている。それを今でも動かしているところでは動かしているのだから、ほんとうにえらい努力だ。

阿仁合線とか、昭和30年代前半でも一日4本とか言ってる。赤字線は昔からこんなものか。しかし駅員さんはとてもいそがしそうだ。特に雪の多い路線はほんとうにたいへんだ。昭和50年代のフィルムになると、さすがにカラーになるが(昭和45年でもモノクロ)、もうネタは廃線のニュースばかり。あとはこれでもかと蒸気機関車の映像が出てくる。

それにしても昔の鉄道映画はいい。鉄道が走っているところを見るだけでじわーっと来る。いまのうちに走っている鉄道にはできるかぎり乗っておかなくては。時間があればね・・・。